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 2018年9月14日

平成30年第3回定例会での一般質問と答弁

写真:一般質問で登壇するくぼ洋子


■ くぼ洋子の一般質問とその答弁の要旨




 

 【1】ICTのさらなる活用について

 今、ICTの技術は目覚ましいスピードで進化し続けています。区ではこれまでも、ツイッターやフェイスブック、各種のアプリを初め、地理情報システムや公共施設を台帳化して管理するシステムなど、ICTの積極的な活用をしてまいりました。そして、今後もICT技術をより積極的に活用していただきたいと思いますが、中でもぜひ活用していただきたいのがVRの技術です。VRとは、バーチャル・リアリティーの略で、実際にはそこにないものを、あたかも実在するかのように見ることができる技術です。  私は先日、会派の同僚議員とともに、最新のVR技術を視察してまいりました。実際のまち並みと仮想のまち並みを重ね合わせて表示する技術を活用することにより、再開発や公共施設の建てかえなどを実施する前に、完成後の様子をより具体的にイメージすることができます。また、完成した姿を目で見られることは、計画の策定時はもちろん、住民説明会などでも共通理解を深めることができます。こうした技術の活用は、区が説明責任を果たす上でも重要なことであると考えます。

《質問1》
まちづくり事業を初めとして、区のさまざまな分野においてICTの活用が期待されていますが、現時点での区の取り組み状況はいかがでしょうか。また、今後どのように進めて行く方針でしょうか。
また、特にVRの技術については、区として積極的に活用していくべきと思いますが、いかがでしょうか。

《政策経営部長答弁》
 まちづくりの分野においては、本区で既に導入している地理情報システム、いわゆるGISを活用し、区内の道路、橋梁、公園などの情報をデータベース化し、視覚的にわかりやすい地図作成や情報管理などを行ってまいりました。また、スマートフォンアプリを活用して情報発信を行うため、葛飾区総合アプリを開発し、さまざまな分野の行政情報を発信してまいりました。電子母子手帳機能では、接種すべき時期に応じて、個別に予防接種のお知らせを送るなどしてまいりました。観光分野においては、スマートフォンのカメラで、モンチッチと一緒に写真撮影をすることができる、新小岩モンチッチAR機能などを追加してまいりました。今年度も、わたしの便利帳や、外国人向け生活ガイドブックの電子書籍機能の追加など、さらなる機能の拡張を図ってまいります。
 このほかにも、国内外からの観光客や区民が、快適にインターネットを利用して観光情報などを入手できるようにするため、柴又や亀有などの観光スポットを中心に、公衆無線LANの整備を進めてまいりました。さらに、特別区民税等のペイジーによるインターネットバンキングやクレジットカードでの納付、コンビニでの各種証明書の交付サービス、公共施設予約システムや電子申請システムの導入なども行ってまいりました。
 このように、これまでも区ではさまざまな場面においてICTの活用を図ってまいりましたが、今後も区民サービス向上や事務の効率化などに向け、引き続きICTの活用を図ってまいります。

《区長答弁》
 施設建設などの場面においては、まだできていない完成後の施設イメージを可視化することで、より具体的なイメージを持つことができるようになります。また、防災の場面においては、地震や火災、水害などの災害イメージを持つことが可能です。さらに、観光の場面においては、観光スポットなどをVRで再現し、観光PRにも役立てることができると考えています。
 このため、まちづくりの分野から先行して、今年度中の導入に向け、鋭意検討を進めているところです。区といたしましては、このように非常に有効なツールであるVRについて、積極的に活用を進めてまいります。

 VRを中心としたICT技術の活用については、まちづくりだけではなく、例えば災害の際に、2メートル浸水したらまち並みの中でどこまで水が来るかなどを仮想現実として再現することや、改築・改修する建物のまち並みとの調和や、施設の中身を疑似体験することなども可能となり、活用できる分野は非常に大きなものと言えます。一方、それぞれの事業の所管が事業ごとにこうしたデータを作成していくと、将来それぞれのデータを連携させることができないなどの事態も危惧されます。所管の部署の縦割りになることなく、将来の発展性も重視した上で、広く活用を進めていただきたいと思っています。

《質問2》
 VR技術の活用に当たっては、庁内で統一された形式で行う必要があり、縦割りになることなく全庁的に展開していくべきと思いますが、いかがでしょうか。

《区長答弁》
 将来に向け、継続的にVRの全庁的な活用を図るために、お話のように、区として形式を統一し、一つの地図の上に区内各地域の建物や道路、電柱など、あらゆるデータを重ねていくことで、どの課でも共通したデータの利用ができるよう進めていきたいと考えています。このため、区といたしましては、統一的なVRの全庁的な展開に向け、政策経営部が中心となって、全庁で足並みをそろえ、同じ形式のVRの導入を進めてまいります。
 私といたしましては、このVRの導入に限らず、他のさまざまな業務においても、縦割りで行うことなく、組織横断的に連係・協働して進め、区民が住んでみたい、そしてまた、住んでいてよかったと思える、夢と誇りあるふるさと葛飾の実現に向け、これからも努力してまいりたいと考えています。




 

 【2】区民交通傷害保険について

 葛飾区では、日常生活の中で、通勤、通学、保育園・幼稚園の送迎や買い物、さらに高齢者の移動手段としても自転車利用者は多くなっています。一方、区内での自転車に関係する事故は、平成27年が373件、平成28年が356件、平成29年が332件と、過去3年間では徐々に減少する傾向にあります。これは、区や所轄警察による交通安全教室や交通安全週間での啓発活動などが功を奏し、利用者の安全に対する意識も高まってきていることがその要因にあるものと考えています。しかし、自転車が関係する事故がゼロになったわけでもなく、自転車が歩行者と衝突して歩行者の方が亡くなるという痛ましい事故も起きて、社会問題となっています。中には、子供やお年寄りに数千万円もの損害賠償金が請求されるという事故も発生しています。
 こうした中、23区では、港区、文京区、台東区、墨田区、江東区、渋谷区、豊島区、北区、荒川区、練馬区、そして世田谷区の11区で、自転車賠償責任保険つきの区民交通傷害保険制度を取り入れております。この保険は、少額の保険料で加入でき、けがの程度や入院、通院治療日数等に応じて保険金を受け取れ、さらに、事故の加害者となったときの損害賠償にも対応する制度であり、ほとんどの区が、平成14年に、特別区交通災害共済制度が廃止された直後に採用し、現在に至っているものです。
 また、この区民交通傷害保険制度自体も大きく変わってきています。区内在住だけでなく、在勤、在学の方も対象となり、さらに加入手続も区民が直接金融機関の窓口で簡単にできるよう改善されてまいりました。

《質問1》
 区内の自転車に係る事故について、その重大性が広く区民に認知されていない現状があります。区としてどのように解決していくお考えでしょうか。また、区民交通傷害保険制度の創設を、本区としても取り組むべきと思いますがいかがでしょうか。

《区長答弁》
 本区では、平たんな地勢から自転車利用者が多く、自転車が関係する交通事故の割合も高い水準で推移をしております。区では、これまでも自転車の交通事故を減少させるため、スケアードストレイト方式の交通安全教室、高齢者・子供を対象とした自転車実技教室のほか、各種イベント・キャンペーン・広報かつしかでの周知等の取り組みを進めてまいりました。
 しかしながら、本年7月末現在、区内で発生した自転車が関係する交通事故は234件で、対前年比プラス53件、区内の交通事故の約42.2%を占めており、さらなる取り組みの強化が必要であると認識をしています。
 このような状況の中、今年度から、新たにスケアードストレイト方式の交通安全教室で、整備不良自転車の危険性についてのメニューを取り入れるなど、内容の充実を図ったところであります。また、先日実施された平和橋自動車教習所のイベントでは、自転車シミュレーターを活用したブースを出展し、多くの来場者に正しい自転車の乗り方について学んでもらったほか、区職員がチラシ、啓発品を配布しながら、自転車の交通事故防止、自転車の鍵かけ義務化等についてのキャンペーンを展開してまいりました。こうした集客力のある各種イベントへの出前講習など、区民が気軽に参加できる工夫を今後も進めてまいります。
 私といたしましては、できる限り多くの区民に、自転車の交通事故の重大性について認識をしていただくことで、自転車事故の減少や自転車利用のマナー向上につなげてまいりたいと考えております。

《都市施設担当部長答弁》
 これまでも自転車保険の加入促進に向け、交通安全教室やキャンペーン活動、広報かつしか、区ホームページなどでの周知に努めているところですが、なかなか普及が進まないのが現状です。
 このような状況の中、本区では、区内に在住、在勤、通学の方なら年齢を問わずに加入可能な区民交通傷害保険制度の創出など、さまざまな方策を進める必要があると考えており、検討を進めているところです。また、既に加入している自動車保険や、火災保険などに個人賠償責任の特約などをつけることで、安価な特約保険料で家族全員が補償されることを知らない方も多いことから、周知活動の強化にも取り組んでまいります。区としましては、自転車の安全で快適な利用環境を創出するため、さまざまな取り組みを進めてまいります。




 

 【3】日本語指導の充実・拡大について

 今、日本語での日常会話が難しく、通常の授業とは別に指導が必要な外国籍の小中学生がふえております。堅調な日本経済を背景に、外国人世帯の定住志向が強まっているためと言われています。本区では、小中学生に限らず、外国籍の方が、平成25年から30年までの5年間で7,011人増加し、中でも新小岩、西新小岩、東新小岩在住の方が2,150人で、全体の約30%を占めています。暮らしやすい、交通の利便がよい、集合住宅の物件も豊富なことから、家族単位での転入もふえているものと思われます。その反面、日本に来てから間もない子供たちが、必要なコミュニケーションを獲得するための日本語指導の充実・拡大が急務となってきました。
 こうした状況のもと、今年度本区で、日本語学級が正式に東京都の認可を受けて、体制が整いました。週に2時間から8時間の通級ではありますが、小学校2校、中学校1校で、担当教員が正式に日本語指導を行えるようになったことは一歩前進と評価しています。
 さらに、この日本語指導よりも前の段階での、学校生活に必要なコミュニケーションや生活習慣についての指導も求められており、この部分の指導のために、総合教育センター内に、にほんごステップアップ教室が設置されました。このにほんごステップアップ教室には、現在、小学生30人、中学生16人が週4日通っておりますが、小学生が通うには保護者の送迎が必要となり、交通費も含め負担が大きくなっているのが現状です。
 現在、区内の外国籍の子供は小学生605人、中学生241人で、このうち、新小岩地域の6つの小学校に、全体の28%に当たる173人、3つの中学校に、全体の29%に当たる72人が在籍しており、特に、新小岩地域に日本語指導の需要が集中していることがわかります。  しかし、本来は、にほんごステップアップ教室での日本語習得度をはかる判定を行った上で、日本語学級に通う仕組みとなっていますが、このにほんごステップアップ教室は、旧明石小学校に設置された総合教育センター内にしかなく、新小岩地域の小中学生がここまで通うことは非常に難しいのが現状です。その結果、新小岩地域の子供たちは、直接、地元の日本語学級に行くこととなり、そこでの授業は、子供にとっても教員にとっても日本語レベルの差が大きく、指導にも限界がきています。

《質問1》
 本年5月に開設され1学期間を経過した、にほんごステップアップ教室の現状をどのように捉え、直面する課題にどのように対応していくのでしょうか。

《教育長答弁》
 本区では、今年度区独自の取り組みとして、来日直後で日本語における日常会話が難しい外国籍等の子供に日本語の初期指導を集中して行う、にほんごステップアップ教室を、総合教育センター内に設置いたしました。現在46人の子供が週4日間、午前中の時間に通室しております。  来日直後の子供は、周囲とのコミュニケーションや学校生活に対する不安が大きく、学習意欲が低下したり、孤立したりする傾向があります。にほんごステップアップ教室は、同じような境遇の子供たちがともに日本語の習得を目指し、安心して学習できる場となっております。また、話す、聞く、読む、書くをバランスよく学べるように指導しており、おおむね4カ月間で初期段階の習得レベルに達すると見込んでおります。5月から指導を開始したところですが、子供の言語習得は速く、既に効果が見え始めている子供もおります。
 課題といたしましては、にほんごステップアップ教室は、総合教育センター内に設置しておりますが、離れた地域に住む子供たちにとっては通室が困難な場合があることです。より多くの子供たちが必要な指導が受けられるような環境整備についての検討が必要であると考えております。

《質問2》
 にほんごステップアップ教室の充実・拡大に向け、新小岩地域でより重点的に整備していくべきと思いますが、いかがでしょうか。

《教育長答弁》
 新小岩地域につきましては、外国籍の子供が多いことから、授業で必要なレベルの日本語を最長で2年間学ぶことができる日本語学級を、松上小学校、新小岩中学校にそれぞれ設置したところでございます。また、来日直後の子供が、できるだけ早く日本の学校生活や授業に適応できるようにするためには、日本語の初期指導を充実させていくことが必要であると認識しております。
 今後のにほんごステップアップ教室の整備についてですが、現在、総合教育センターで実施している、にほんごステップアップ教室の実施効果の分析、需要の見込み、地域バランスを総合的に勘案し、検討してまいりたいと考えております。






【ご案内】
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 ■葛飾区議会公式サイト『議会中継』のページ
 https://smart.discussvision.net/smart/tenant/katsushika/WebView/rd/council_1.html
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