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 2016年11月29日

平成28年第4回定例会での一般質問と答弁

写真:一般質問で登壇するくぼ洋子


※ダイジェスト版にて記載させて頂きます。


■ くぼ洋子の一般質問とその答弁の要旨


 

 【1】新小岩地域のまちづくりについて

 葛飾区では、昭和54年の基本構想で、本区の将来像を「水と緑ゆたかな心ふれあう住みよいまち」と定め、これまで、区内の公共施設を初め、道路や橋梁また公園などを整備してまいりました。
 区内には大小6つの河川があり、水に親しむ空間としても、環境面からも、貴重な存在となっております。そうした河川の水を引き入れた、例えば、曳舟川親水公園、東用水せせらぎ通り、西亀有せせらぎ公園、古隅田川、ほかにも、緑道公園、コミニュティ道路、ふれあい道路などがあり、これらの多くは昔の用水を埋めて活用しているものです。
 新小岩地域では、新小岩のたつみ橋交差点から新小岩北地区センターに伸びるせせらぎパークが平成6年に開設以来、すでに20年以上が経過いたしました。現在、駅寄りの西井堀せせらぎパーク自転車駐車場は、半地下の造りとなっており、自転車利用者にとって使い勝手があまり芳しくないことからも利用率は上がっておりません。せせらぎパーク内を歩くための園路は、構造上舗装材が安定しにくく破損しているものが目立っています。
 中ほどにかかる蒟蒻橋近くのからくり水時計は、大変に趣向を凝らしたつくりになっていましたが、せせらぎパークが開設して間もなく故障してしまい、その後修理ができないまま、20年近くその状態のまま放置されています。橋下の園路は、危険防止のため工事用のフェンスで閉鎖されていて無残な状態になっています。
 さらに、新小岩北地区センター近くの水辺ゾーンでは、日よけや憩いの場となっている場所も劣化が進み、改修が必要になっています。また、この公園利用者用の駐輪スペースには駅利用者の自転車が不法駐輪されており、地域住民からも苦情が出て、張り紙をして注意喚起しているにもかかわらず、未だ改善されていないのが現状です。
《質問1》
 新小岩駅から至近距離にある西井堀せせらぎパークがいつまでもこの状況であることは、大変残念であり、地域の大きな損失でもあります。自転車駐車場と公園の全域にわたって改修していくべきと思いますがいかがでしょうか。

《都市施設担当部長答弁》
 はじめに、西井堀せせらぎパークについては、地名の巽(たつみ)にちなんだ様々な公園施設を整備していますが、開園から20年以上が経過し、老朽化による不具合が多く生じています。
 また、以前よりこんにゃく橋の下の地下園路が路上生活者のたまり場となってしまうため、地下園路の大部分を閉鎖しています。その近くにあるからくり水(みず)時計も故障し、特注品であることから修繕が困難な状況となっています。
 なお、せせらぎパークの改修については、現在策定中の公共施設等総合管理計画の中で検討していますが、計画では、せせらぎパークだけでなく、曳舟川親水公園や西亀有せせらぎ公園など、他の親水公園とともに改修の検討を進めています。
 次に、西井堀せせらぎパークに併設している自転車駐車場につきましては、上部が公園となっている半地下式の形状などにより他の施設に比べて利用率が低い状況にあります。
 より利用しやすい自転車駐車場への改修を考えた場合、 上部が公園ということもあり、自転車駐車場だけでなく、公園と併せた改修を検討する必要があります。
 さらに、周辺の自転車駐車場の設置状況や、北口、東北口における自転車駐車場の需要なども精査しながら検討を進める必要があります。
 今後は、新小岩駅周辺の街づくりの進捗に合わせ、早期にせせらぎパークの全面的な改修をしていきたいと考えており、見直しに当たっては、自転車駐車場を含めて、地域のご意見や利用状況を把握しながら検討を進めてまいります。

 さらに、新小岩駅周辺の駐輪に関する課題をみると、その維持管理費の問題も大きなネックとなっています。北口の蔵前橋通りに面したサイクルパークも平成元年の開設以来30年近くが経過し、部品の改修などしながらも老朽化が目立ちます。
 江戸川区では、区内の駅周辺にツリー式の駐輪施設を設けており、利用者にとっても便利で快適な安心駐輪場として好評を博しています。
《質問2》
 新小岩駅から至近距離にある西井堀せせらぎパークがいつまでもこの状況であることは、大変残念であり、地域の大きな損失でもあります。自転車駐車場と公園の全域にわたって改修していくべきと思いますがいかがでしょうか。

《都市施設担当部長答弁》
 これまで区営の自転車駐車場整備は、より多くの区民が利用できるようにするため、必要収容台数を確保することを第一に、水路上や狭小な土地等、用地が確保できた所に順次設置している状況でした。今後は複数の自転車駐車場を集約した恒久的な大型自転車駐車場を新たに整備することも、街づくりにとって有効な方法と考えております。
 具体的には、老朽化している新小岩駅北口自転車駐車場や西井堀第一自転車駐車場を、多くの自転車が収容できる機械式立体自転車駐車場への改築や車の駐車場との複合施設にするなど、土地の高度利用や街の景観にも配慮した自転車駐車場の設置について検討してまいります。

ホームドア設置  さて、平成26年3月、新小岩駅南北自由通路の工事に伴い、快速線ホームにホームドアを設置することが公表されました。総武線では初めての設置となり、地元の皆さまも、このホームドアが一日も早く設置されることを心待ちにしております。
 しかし、新小岩駅快速線のホームの形状は緩やかなカーブを描いていることから見通しが悪く、また緩行線に比べて車両の長さがあるため、ホーム自体の両端部が長くなっています。ホームドアの設置だけで安全が保たれるか気になるところです。
《質問3》
新小岩駅のホームドア設置に向け設計に入っていますが、安全対策を強化するため、例えば快速線両端部に防護柵などを設置するべきと思いますがいかがでしょうか。
《質問4》
さらに、ホームドア設置の流れをこの新小岩から区内全域に拡げていけるよう、鉄道事業者に働きかけていくべきと思いますがいかがでしょうか。

《都市整備部長答弁》
 現在、新小岩駅においては、区とJR東日本、JR貨物と施行協定を締結し、南北自由通路整備事業に着手しております。
 JR東日本では、この工事に伴い快速線ホームを大きく改修することから、ホームドア設置の検討を進め、導入に関する設計を今年度中に終了する予定でございます。
 区では、快速線ホームドアの設置に向けた必要な支援を行うとともに、お話にありますホームドア設置に伴う快速線ホームの両端部への防護柵など、さらなる安全対策の強化に
 つきましてもJR東日本に伝えてまいります。
 なお、今後も引き続き、JR東日本や国、東京都などの関係機関と新小岩駅の安全対策についての検討・協議などを行ってまいります。

《区長答弁》
 昨今、鉄道駅のホームを歩いている人が電車と接触したりホームから転落する事故が増えており、転落防止対策としてホームドアの設置に対する社会的要請が高まっております。
 ホームドアは、高齢者や障害者を始め、全ての駅利用者がホームから転落するのを防止するための設備として非常に効果が高い反面、多額な設置費用が課題となっており、設置が進んでいないのが現状でございます。
 このような中で、新小岩駅におきましては、現在実施している南北自由通路の工事を契機といたしまして、区が鉄道事業者であるJR東日本に働きかけ、快速線ホームドア設置の実現に至ったものでございます。
 現在、本区におきましては、京成押上線四ツ木駅〜青砥駅間の連続立体交差事業を推進しております。また、金町駅周辺地区を始めとする多くの地区におきまして、市街地再開発事業などの手法による街づくりを推進しているところでございます。このような駅周辺地区の街づくりの進捗を契機としながら、あらゆる機会を捉えて、ホームドアの設置や転落防止対策の徹底についての検討を鉄道事業者に働きかけてまいりたいと考えております。
 お話にありますように、新小岩駅にホームドアが設置される良い流れを区内の他の駅にも拡げていくことができるように努めてまいります。

 さて、平成26年、総務省は全ての自治体に対し、部局別に管理していた施設の状況を全体で把握し、長期的な視点を持って計画的に更新・統廃合・長寿命化を進めるために「公共施設等総合管理計画」の策定を求めました。本区においても、現在、その計画策定の作業を進めていると聞いています。しかし、この計画は、総合的な財源確保策という面だけをとらえるのではなく、さまざまな施設のそもそもの目的や時代の要請、地域のニーズなども的確にとらえたトータルプランとしていく必要があると考えます。

《質問5》
この総合管理計画を策定するにあたっては、現状の課題を踏まえ、少子高齢化やライフスタイルの変化、住まい方、働き方など、将来需要を予測しながら施設を管理・活用していく計画とするべきと思いますがいかがでしょうか。

《特命担当部長答弁》
 公共施設を効果的・効率的に管理・活用するためには、施設所管部署がソフトとハードの両面から日々点検を行うことから始め、検証・改善を繰り返すマネジメントサイクルを確立することが必要であると考えております。
 ソフト面においては、社会情勢の変化を的確に捉えて将来需要を予測するとともに、施設の利用状況や利用者ニーズを把握して、サービスや事業のあり方をチェックしてまいります。
 ハード面においては、日々、施設や設備の点検を行うとともに、建築基準法に基づく点検結果などを施設カルテに集約・一元管理を行いながら、計画的・予防的な修繕を進め、併せて、快適性や機能性の向上を図ってまいります。
 こうしたソフトとハードそれぞれにおける点検状況を踏まえ、全庁的な視点から課題の整理と調整を行い、施設の用途や目的にとらわれることなく、今ある施設を様々な用途で活用することにより、公共施設を十分に使い切る意識を持って取り組んでまいります。
 なお、これまで「(仮称)葛飾区公共施設等総合管理計画」としてきました表題を、「経営」の視点に立って公共施設を最大限に活用していくという趣旨から、「(仮称)葛飾区公共施設等経営基本方針」に改めたところでございます。


 

 【2】新小岩北地域の複合施設整備について

 公共施設は、基本的に「行政財産」であり、必ずその施設に関する「設置条例」によって、その名称や目的、管理運営事項と担当部署などが明記されています。そのため、役所の部署が分かれて担当することになり、その施設を利用する区民への対応も縦割りになってしまう傾向にあります。
新小岩北地域の複合施設整備  今回の複合施設は、保健センター、保育園、児童館、学び交流館が一体となって整備されることから、地域の方々にとっては、生まれる前から生涯にわたって、すべての世代の人に利用していただくことができるものになっていきます。
 住民生活に密着した様々な分野での行政サービスを展開するうえで、それぞれの担当部署が分野ごとの専門的観点から必要な施策・事業を行うことは当然のことですが、利用する区民の立場になって、幅広い観点を持って仕事を進めることが求められています。
 新小岩地域は、子育て世代の転入が増加したことにより、子育て支援施設が不足している状況にあり、さらに、働き方の変化も著しく、延長保育、一時保育、子育てひろば、病児・病後児保育など、さまざまな保育サービスを展開することが強く求められています。
 また、小学校に入学してからも、子どもにとって安全な遊び場や見守りなど地域の抱える課題が増える一方となっています。そして、開設当初の担当部署から所管が変わっている学び交流館は、今では世代を超えて利用され、そのことで地域の活動も活発になっています。
 「公の施設」は、住民からみれば、条例で定められた目的にこだわらず、さまざまな目的に対して、それなりの形態で利用する施設であり、実際の利用目的によって使い分けがされているのが実態です。施設の利用条件がニーズに即して自由であれば、所管の部署にこだわらず使い勝手のよいものとして利用しやすくなるものと考えます。
 さらに、この地域では、病院建設も進み、駅周辺の整備も着々と進んでおります。こうした中で新しい住民サービスを展開するには、積極的な利活用を可能なものとするための発想の転換が求められているのではないでしょうか。
 一つ一つの建物を複合化するという前に、それぞれの区民サービスを今一度見直しつつ、新たに導入すべきサービスを展開するために、どのようなものが必要になるのかという視点で内容の検討をすべきと考えています。
《質問1》
子育て支援拠点施設で展開するサービスについては、既存の施設の機能に加え、さらに充実した機能を展開していくべきと思いますがいかがでしょうか。

《区長答弁》
 複合施設整備用地には、上平井保育園、児童会館、西新小岩学童保育クラブなどの子育て支援施設がございます。
 学童保育クラブは、旧新小岩保健センター跡地に新たなクラブを設ける予定であり、また保育園は、年齢構成や定員などを点検したうえでサービスを継続する予定でございます。
 一方、児童会館は、約50年前に建設されました。当時は「交通戦争」という言葉が使われた時代であり、子どもにとっては安全な遊び場の確保が重要でございました。児童館は、広さなどの制限から思い切り体を動かすことに限界はあったとしても、安全な遊び場の一つとして重要な資源であったことに相違ございません。
 しかし、現在は、当時、活用できなかった小学校で放課後も遊べるようになる一方で、乳幼児支援の強化や個別に寄り添うことが必要な子どもや家庭への支援が求められるなど、社会の状況は明らかに変化しております。
 新しい施設におきましては、現状では提供できていない現代的な課題に対応するサービスを展開するとともに、地域における交流も含めて、充実した事業展開となるよう検討を進めているところでございます。

《質問2》
また、放課後子ども総合プランで新たな子どもの遊び場が安全に確保できるようになろうとしています。そこで、これからは児童館との連携が一層重要になっていくと思いますがいかがでしょうか。

《区長答弁》
 放課後子ども総合プランは、広く、様々な設備が整っている学校を活用して、学童保育クラブを含むすべての子どもたちが参加できる、子ども達の育ちを支える事業でございます。
 現在は試行段階でございますが、今後、それぞれの学校の実情を踏まえた様々な取組みを進めてまいりたいと考えております。
 一方、児童館には、遊びについて、豊富なノウハウの蓄積があるとともに、様々な事情を持つ子ども達やその家庭を個別に支援するなど、特有の機能も持っております。
 放課後子ども総合プランの推進にあたりましては、児童館との間で遊びのノウハウを共有するなど、緊密に連携することによって豊かなプログラム提供につながるものと考えております。また、個別支援機能につきましても、適切な役割分担と連携のもと、従来以上にきめ細やかな支援を展開してまいりたいと考えております。

《質問3》
さらに、整備計画の中に整備スケジュールが示されていますが、スケジュールありきではなく、まずは内容の検討に充分な時間をかけ、さまざまな合意形成を図りながら進めていくべきと思いますがいかがでしょうか。

《特命担当部長答弁》
 新小岩北地域の複合施設は、「災害に対する備えがあり、誰もが使いやすく、交流を育むものであること」、「健康づくりや子育て支援の拠点とすること」をコンセプトに、交流・健康・子育て支援の3つの機能の効果的な連携と相乗効果を目指して整備の検討を進めております。
 本年3月に「(仮称)新小岩北地域公共施設整備計画」を策定し、各施設の利用者ごとの説明会や地域の皆様への説明会を開催してまいりました。
 利用者説明会や住民説明会等でいただいたご意見を参考にしながら、サービス内容がさらに充実し、区民の皆様にとって、より分かりやすく使いやすい施設となるよう、新たな交流を育むための施設づくりや、健康づくりと子育て支援が連携した事業展開の強化について、組織横断的な庁内体制での検討をさらに重ねているところでございます。
 今後も、利用者や地域の皆様のご意見・ご要望を把握し、丁寧な説明を行いながら検討を進め、検討結果については、適時適切に、説明会の開催や町会掲示板への掲示、区ホームページへの掲載等、きめ細かな情報提供に努め、これまで利用していなかった方も含め、広く区民に喜んでいただけるような施設として整備してまいります。


 

 【3】ユニバーサルデザインの推進について

 本年4月より、区内の全小学校で特別支援教室が始まりました。一人ひとりの子どもに合わせた支援ができるよう、また、すべての子どもたちにとってこうした環境が良い方向に向かっていくことを期待しています。
 また、区内には都立の特別支援学校が各種開設されています。このような恵まれた状況の中で、私は、心のバリアフリーが進むことを期待しております。
《質問1》
 本区の小学校・中学校での、障がいのある方との交流をさらに拡大し、内容を充実していくべきと思いますがいかがでしょうか。

《教育長答弁》
 現在、小・中学校や特別支援学校の学習指導要領等において、障害のある児童・生徒と障害のない児童・生徒が活動を共にする機会を積極的に設けるよう示されており、すべての学校において実施しております。
 お話にございましたとおり葛飾区には都立特別支援学校が5校設置されており、その近隣の小・中学校では長年にわたり交流教育が行われております。
 また、都立特別支援学校で学ぶ児童・生徒の居住地域とのつながりを維持・継続するため、平成19年度から居住地域の小・中学校にも籍を置く「副籍制度」を導入しております。平成28年度は9月1日現在、葛飾盲学校、葛飾ろう学校、水元特別支援学校等より小学生105人、中学生35人を地域指定校である居住地域の小・中学校に副籍として受け入れております。 教育委員会では、今年度から小学校全校に特別支援教室を設置するとともに、中学校においても東京都のモデル事業に取り組んでおり、発達障害のある児童・生徒への指導の充実を図っているところでございます。
 教育委員会といたしましては、障害のある児童・生徒と共に活動することは、障害の有無にかかわらず児童・生徒の社会性や豊かな人間性を育成する上で、重要な役割を果たしており、今後も、より一層の充実を図ってまいりたいと考えています。
 また、障害者理解についても充実を図っていくことで、相互に人格と個性を尊重し合える共生社会の実現に向けた取組を一層充実させてまいります

 すでに、学校周辺の地域では地元小学校・中学校との交流が続けられています。2020東京オリンピック・パラリンピックの開催が決まり、学校現場ではオリンピック・パラリンピックへの理解を深める推進活動が積極的に進められています。
 昨年の10月に地元の新小岩中学校で、パラリンピック車いすテニスの斎田選手によるスポーツ交流会が開催され、私も参加させていただきました。子ども時代は野球少年だったという斎田選手が、車いすテニスと出会い、今まで頑張ってきたという話に、子どもたちは皆、真剣な眼差しで聴き入っていました。その後実際にコートに入り斎田選手と初めてラケットを交わした中学生、そのラリーを見守る子どもたちも、そのサーブのスピードに目を輝かせていました。
 そして今年8月に開催されたリオのパラリンピックでは、斎田選手は国枝慎吾選手とダブルスを組み、見事、銅メダルを獲得いたしました。閉会式の様子をテレビで見ましたが、斎田選手の笑顔が印象的でした。
 また、10月には日本フロアホッケー連盟主催の競技大会が、奥戸の総合スポーツセンターにて開催され、私も見学に行ってまいりました。
 このフロアホッケーという競技は、スペシャルオリンピックス独自の競技だったフロアホッケーを、知的障がい者のスポーツとして限定することなく、すべての人が共に楽しむ「ユニバーサルスポーツ」として広く一般に普及し、年齢・性別・障がいの有無などの違いを超えた交流を通じて相互理解を推進していくために生まれたものです。
 そして、第11回となる全日本フロアホッケー競技大会が、昨年に続いて本区で開催されたことは、大会関係者にも大きな励みになっています。しかも、「葛飾区公認スポーツ指導者養成講習会」の実技種目にフロアホッケーが取り上げられたのは、国内初とのことで、こうした誰もが一緒に楽しめる「ユニバーサルスポーツ」の大会への誘致を推進することは、大変に意義のあることから、積極的に取り組むべきと考えています。
《質問2》
 ユニバーサルスポーツについては、広く区民への普及啓発を図るとともに、さらに区としても積極的に取り組んでいくべきと思いますがいかがでしょうか。

《教育次長答弁》
 教育委員会では、毎年開催している「かつしかスポーツフェスティバル」や「かつしかふれあいRUNフェスタ」など、障害福祉課の協力を得ながら障害のある方、ない方共にイベント参加できるように工夫をして開催しております。
 また、東京2020パラリンピック競技大会正式種目であります「ボッチャ」では、本区のスポーツ推進委員が中心となり、教室や交流大会を実施して普及に力を入れております。同じく正式種目の「トランポリン」では、本区認定の地域スポーツクラブである、オール水元スポーツクラブが、トランポリン教室の開催や、後任指導者の育成に取り組むと
 ともに、全国初として障害のある方ない方、若い方や高齢の方、性別に関わらず楽しめる「トランポリン交流大会」を開催しております。
 さらに、平成27、28年度の2回、奥戸総合スポーツセンターを会場とした「全日本フロアホッケー競技大会」の開催を契機に、大会主催者である日本フロアホッケー連盟の提案を受け、区では、フロアホッケー指導員養成講習会を実施して指導員の養成に努めております。
 今後も、本区では、体育関係団体と協働しつつ、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会への気運を醸成するため、障害のある方ない方が一緒にスポーツ参加ができる機会や、情報の提供を行い、ユニバーサルスポーツの普及啓発と障害のある方のスポーツ参加人口の増加を図ってまいります。

さて、心のバリアフリーについては、本区の庁内でも職員向けの研修を継続して行っていますが、研修で得たことを職場で生かされていくことが大事になるものと思っています。
《質問3》
 庁内の人材育成の取組みで、心のバリアフリーやユニバーサルデザインについての研修を進め、その成果として業務に改善が見られると聞いています。その成果を踏まえ、さらにUDの精神の普及・拡大に取り組んでいくべきと思いますがいかがでしょうか。

《総務部長答弁》
 職員に対する意識啓発として、「ユニバーサルサービス研修」を平成19年度から実施しております。主な内容といたしましては、ユニバーサルデザインの意義や必要性を学ぶとともに、視覚障害者や車椅子使用者、高齢者などを疑似体験することで、日常生活での困難さや不便さを学びつつ、心のバリアフリーに対する意識を深め、業務改善につなげるきっかけづくりとして、これまでに855人の職員が受講をしております。
 こうした研修によるきっかけづくりを通じて、例えば、障害者福祉のしおり等を作成する際の音声コードについて、より視覚障害者のニーズが高いデイジー版へと見直したことや、職場で中国語講座を開催し、習得した単語やフレーズをカードにまとめ、中国語しか話せないお客様の対応に活用している事例がございます。また、総合庁舎のだれでもトイレ内での子ども用便座の設置や、さらには、窓口での番号札の導入や手続き処理時間の掲示など、各職場での業務改善を通じて、あらゆる区民の方が、より快適にサービスを利用できるよう、区民サービスの向上に努めることで成果を挙げております。
 一方で、こうした業務改善は、区民から喜ばれ感謝されることで、職員の達成感やモチベーションの向上、さらには職員間のコミュニケーションの向上にも寄与し、これらが次の業務改善につながる好循環を生み出していることも一つの成果と認識しております。
 これらの成果をさらに伸ばしていくために、職員に対しては、ユニバーサルサービス研修の充実を図りながら、心のバリアフリーやユニバーサルデザインの意識をより浸透させるとともに、それが具体的な業務改善として、区民サービスの向上にさらにつながるよう取り組んで参ります。

 本区は、平成19年に策定した「ユニバーサルデザイン推進指針」に続き、「カラーユニバーサルデザインガイドライン」ができ、現在進めている「サイン計画」もその趣旨を汲んだものと高く評価をいたしております。
 しかし残念なことに、政策施策マーケティング調査によると、「ユニバーサルデザインが普及していると思いますか?」という質問に対して区民の評価は低下する傾向にあり、目標達成はいまだ厳しい状況にあります。そもそも、バリアフリーとユニバーサルデザインの違いが認識しにくく、視覚で判断することが難しいため、現状を把握する意味からも、次の機会に質問項目の見直しをしていく必要があると思います。
 山形県では、民間事業所において障がい者への理解と配慮を進めるキーパーソンを育成しようと、全国で初となる「心のバリアフリー推進員」の養成研修に取り組んでいます。これは、今年4月、障がい者差別解消法と同時に施行された「山形県障がいのある人もない人も共に生きる社会づくり条例」に基づく具体的な施策の一つです。山形県が養成を進めている心のバリアフリー推進員は、「障がいに関する啓発や知識の普及」「障がい者が働きやすい職場環境づくり」「積極的な障がい者の雇用促進」といった役割が期待されているものです。
 ここでポインとなるのが、自治体のルールの中で最も上位にくる「条例」という形で「あるべき姿」を内外に示した点です。
ユニバーサルデザイン  私が、平成17年の第一回定例会での一般質問以降、再三にわたって提案し続けている「ユニバーサルデザイン条例」の制定は、思いやりの心が結ぶ優しいまちの実現のため、基本理念や、区、区民、事業者などの責務、施策の推進目標などを定め、それを拠り所としてユニバーサル社会の実現を目指そうというものであり、その意味で、山形県のこの条例も同じ理想を追求したものと言えると思います。
 同様に、静岡県浜松市の「ユニバーサルデザイン条例」は、市民の役割、事業者の役割、そして市の役割を明確に示し、UDによるまちづくりに関する施策について市長が総合調整を行い、これを実効性のあるものとするための庁内体制の確立をも明示したものとなっていて、平成14年、今から14年も前にこうした条例を全国に先駆けて制定したことは、極めて画期的なことと受け止めています。
 さらに、東京23区の中でも、世田谷区が平成19年に、また、本区のお隣の足立区は平成24年にユニバーサルデザイン条例をすでに制定しており、現在、この条例に基づいて、ハード面の街づくりからソフト面の施策までを総合的に推進しているのです。  議会の議決を必要とする「条例」という形を取ったからこそ、その重みも増し、理想の実現に向けた決意も伝わってまいります。そこが、区の内部の「規則」や「指針」などとは違う点だと考えています。
《質問4》
 将来を見据えて、葛飾区としてもユニバーサルデザイン条例の制定に今からでも着手していくべきと思いますがいかがでしょうか。

《政策経営部長答弁》
 特別区におきましては、現在、世田谷区、足立区でユニバーサルデザイン条例を制定しております。また、静岡県浜松市においても条例を制定しているところです。
 いずれの条例も、ユニバーサルデザインの基本理念・基本的事項を定め、自治体の役割として計画の策定や各種の施策を実施すること、また、住民・事業者の役割としてユニバーサルデザインに関する理解を深め、自治体の施策に協力することなどを明記することにより、だれもが安心・安全、快適に暮らすことができる地域社会の実現を図ろうとするものであると認識しております。
 本区においては、他自治体の条例に規定されているユニバーサルデザインの基本理念・基本的事項を、「葛飾区ユニバーサルデザイン推進指針」に定めております。本指針に基づき、学校教育における福祉ボランティア出前講座を活用した体験授業の実施や、ユニバーサルスポーツの普及・啓発、ユニバーサルデザインに関する職員研修のほか、地元メディアを活用した情報発信や区内イベント等での障害者施設の自主生産品を販売する場の提供、歩道の段差解消、視覚障害者誘導ブロックの設置など、ハード・ソフト両面でユニバーサルデザインの考え方を取り入れた施策を進めているところであり、一定の成果をあげているものと考えております。
 今後とも、本指針の基本理念である一人ひとりが尊重され、だれもが心地よく、安心して暮らし続けることのできる、「心ふれあう住みよいまち かつしか」の実現を目指し、各種の事業を進めていくとともに、条例制定の効果について検討してまいります。


【ご案内】
 くぼ洋子の一般質問と区側の答弁の模様がインターネット録画中継でご覧になれます。
パソコンで以下のサイトに接続し、画面右側のくぼ洋子の欄のアイコンをクリックしてご覧ください。

 ■葛飾区議会公式サイト『議会中継』のページ
 http://www.gijiroku.jp/dvl-katsushika/2.html
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